三輪の森ポイント

三輪の森ビジターセンター
 2018(H30)年に三輪緑地散策の拠点としてオープンしました。展示室には、民俗資料を中心に町田の生業や生活等に関する資料が展示されています。三輪緑地は横浜市の「寺家ふるさと村」と隣接しています。山中に下三輪玉田谷戸横穴墓群があります。


下三輪玉田谷戸(ぎょくだやと)横穴墓群
下三輪玉田谷戸横穴墓群  1927年と1959年、1972年の3次にわたる調査がおこなわれ、現在までに4基の横穴墓がみつかっています。立地は白坂や西谷戸と同様に鶴見川支谷の谷戸斜面に位置していますが、谷戸最奥部の分水嶺となる丘陵上部(標高60m前後)に築造されている点で他と異なっています。また、横穴墓内の作りも玄室(げんしつ)の棺座(棺を納めるため段などの仕切を施している)の天井から側壁にかけて柱や梁などを表した「家形彫刻」を有する特異な構造を持ったものがあります。主な出土遺物は鉢形の黒色土器や須恵器壷などがあります。東京都の史跡に指定されています。(町田市HP) 町田デジタルミュージアムで1号墓3号墓の内部の様子を見ることが出来ます(3D画像)。


ニリンソウ群生ニリンソウタマノカンアオイ

ニリンソウ群生地
 道標⑫から④へ向かう道の後半、4月の上旬にニリンソウが開花します。一面に広がった様子は感動的です。ニリンソウはあちこちで見られますが、これほど群生しているのは町田随一です。(写真左[上]、中)


タマノカンアオイの道
 タマノカンアオイは多摩丘陵では普通に分布していますが、他の地域では稀で、植物愛好家が憧れる植物です。これも春早く開花します。といっても濃い紫色の花は落ち葉に埋もれて咲くという変わった植物です。アリが花粉の媒介をしているようです。「らんまん」のモデルとなった牧野富太郎が1931年に新種登録をしたことも知られています。道標③から④にかけてのルートでたくさん観察できます。(写真右[下])


ムラサキシキブ (写真右端コムラサキ、他はムラサキシキブ)
 優雅な名前を貰ったムラサキシキブ(紫式部)。秋の庭で径3mm程の紫色の実をたくさん付けた木をよく見かけます。これはコムラサキです。里山で似たような木があります。色はやや淡く、実付きは庭木ほどではありません。年によって稔りに差がありますが豊作の年は見事で、こちらをムラサキシキブといいます。コムラサキは葉と花柄のつく位置が少しずれています。ムラサキシキブは同じところから出ていて、一番はっきりする区別点です。あちこちに生えているので、今年のムラサキシキブはどうかな、と観察しながら歩くのも楽しみの一つです。里山には他にヤブムラサキもあって、葉の裏側の手触りが柔らかくてビロードのような感じです。


山谷の切通し

雑木林
 町田の里山は雑木林に覆われています。雑木林はもともと人々が生活と深く関わりながら維持してきました。近年森林を利用することが少なくなり、大径木が増えてきました。コナラやクヌギの落葉樹、シラカシやアラカシの常緑樹が主要な樹種です。竹林も放置されて密集し、樹林を侵略するなど問題になっています。


山谷の切通し
 道標⑧から緩い坂道を上り詰めたところが山谷の切通しです。何層もの地層を見ることが出来ます。右の斜面にはリョウメンシダが茂っています。下っていくと谷戸を開いた田圃が現れます。


雑木林
 町田の里山は雑木林に覆われています。雑木林はもともと人々が生活と深く関わりながら維持してきました。近年森林を利用することが少なくなり、大径木が増えてきました。コナラやクヌギの落葉樹、シラカシやアラカシの常緑樹が主要な樹種です。竹林も放置されて密集し、樹林を侵略するなど問題になっています。


山谷の切通し

山谷の切通し
 道標⑧から緩い坂道を上り詰めたところが山谷の切通しです。何層もの地層を見ることが出来ます。右の斜面にはリョウメンシダが茂っています。下っていくと谷戸を開いた田圃が現れます。